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ドライイーストが5年前に賞味期限切れ!未開封でも古いと体に悪い?

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パン作りを始めようと思ったら、買ったきり忘れていたドライイーストが出てきた。見てみると、賞味期限がなんと5年も前に切れている…。

「未開封だけど大丈夫?」「もし使ってパンが膨らまなかったらどうしよう」「古いイーストは体に悪いの?」

そんな不安を抱えているあなたへ。

結論からお伝えします。5年前のドライイーストでも、未開封で正しく保存されていれば使える可能性は十分にあります。ただし、そのまますぐに使うのはNG。必ず「発酵力が残っているか」をチェックしましょう。

この記事では、古いドライイーストがまだ使えるかの見分け方から、体に悪いという噂の真相、そしてもう二度と無駄にしないための正しい保存方法まで、あなたの疑問にすべて答えます。

そもそもドライイーストって何?パンが膨らむ仕組み

パン作りに欠かせないドライイーストは、イースト菌(酵母菌)という生き物を乾燥させて休眠状態にしたものです。ごくわずかな量でも、パンをふっくらとおいしく仕上げる重要な役割を担っています。

イーストは糖分を食べて、炭酸ガスとアルコールを発生させます。この炭酸ガスが生地の中に気泡を作り出すことで、パンが膨らむというわけです。

イーストは、含んでいる水分量によって種類が分けられます。

イーストの種類水分量流通形態使い方
生イースト70%冷蔵水で溶いてから使う
ドライイースト7~8%常温予備発酵が必要
インスタントドライイースト4~5%常温粉に直接混ぜる
家庭で一般的に使われることが多いのは、「インスタントドライイースト」です。予備発酵が不要で、粉に混ぜるだけで簡単に使えるのが大きなメリットです。

【未開封】ドライイーストの賞味期限はどれくらい?

ドライイーストは保存性が高く、未開封であれば比較的長く保存できます。一般的に、商品のパッケージには製造から1~2年程度の賞味期限が記載されています。

たとえば、サフのインスタントドライイーストは製造から24ヶ月(2年)です。

ただし、賞味期限は「美味しく食べられる目安」であり、「過ぎたらすぐに使えなくなる」というわけではありません。未開封であれば、賞味期限が多少過ぎていても問題なく使えるケースがほとんどです。

5年前のドライイースト、本当に使える?古いイーストの見分け方

ドライイーストは、肉や魚のように見た目で腐っているかを判断するのが難しい食品です。そのため、長期間放置してしまった場合は必ず使えるかどうかの「発酵力テスト」を行いましょう。

未開封であっても、保管状況によっては発酵力が弱まっている可能性があります。

ドライイーストがまだ使えるかチェックする方法

【用意するもの】

  • ぬるま湯 約100ml(夏場25℃、冬場30℃くらい)
  • 砂糖 小さじ1
  • ドライイースト 小さじ1

【手順】

  1. 用意した材料をすべて容器に入れます。
  2. 常温で10分ほど放置します。

10分後、ぶくぶくと泡が立っていればOKです。発酵力が残っているので、パン作りに使えます。

もし泡立ちが悪い、あるいは全く泡が立たない場合は、イースト菌が死んでしまっているか、発酵力が極端に弱まっています。この状態ではパンを膨らませることはできません。

発酵が成功し、ぬるま湯と砂糖でぶくぶくと泡立つドライイーストの様子↑このようにぶくぶくと泡が立っていればOKです。

 

発酵に失敗し、ぬるま湯と砂糖に混ぜても泡立ちが見られないドライイーストの様子↑泡立ちがない場合は発酵力がありません。

【危険?】古いドライイーストは体に悪いの?天然酵母との違い

「古いドライイーストは体に悪い」「天然酵母のほうが安全」といった話を聞いたことがあるかもしれません。

結論から言うと、正しく保存されていれば、古いドライイーストでも体に悪い影響を及ぼすことはありません。

カビが生えていたり、虫がわいていたりする場合はもちろん食べられませんが、ドライイーストは基本的にそのような状態にはなりにくいです。

また、「天然酵母」と「ドライイースト」の違いは、単に培養方法の違いです。

種類特徴
ドライイーストパン作りに適した酵母を人工的に純粋培養したもの
天然酵母フルーツや穀物など、自然界から採集した酵母を培養したもの

ドライイーストは「人工的」という言葉から添加物だと誤解されがちですが、これもパン作りに適した”生きた微生物(イースト菌)”です。体に悪いということはありませんので、ご安心ください。

もう無駄にしない!ドライイーストの正しい保存方法

ドライイーストは一度開封すると、空気に触れて発酵力が徐々に弱まってしまいます。以下の方法で正しく保存し、発酵力を長持ちさせましょう。

未開封の場合

真空パックされている未開封の状態であれば、常温保存が可能です。高温多湿を避け、パントリーなどの冷暗所で保存しましょう。

開封後の場合

開封後は、イースト菌が酸素に触れて酸化し、発酵力が失われていきます。

袋の口をしっかり折り曲げ、テープなどで密閉した上で冷蔵庫に保管するのが最も効果的です。密閉容器に移し替えるのもおすすめです。

冷凍保存も可能ですが、冷蔵保存に比べて温度変化による結露が起こりやすいです。結露はイースト菌の劣化を早めるため、使う分量ごとに小分けにして保存するなどの工夫が必要です。

  • 密閉容器・真空保存容器: 開封後のドライイーストをしっかり保存するなら、これがおすすめです。

  • ホームベーカリー: おうちで手軽に本格的なパン作りを楽しみたいなら、ホームベーカリーを検討してみては?

まとめ

  • 5年前の未開封ドライイーストは使える可能性がある! まずは発酵力テストを。
  • 発酵力テストで泡が立たなければ使用はNG。
  • 古いドライイーストは、カビが生えていなければ体に悪影響はありません。
  • 開封後は冷蔵庫で密閉保存し、なるべく早めに使い切りましょう。

これで、古いドライイーストを前にしたあなたの不安は解消されたはずです。ぜひ、美味しいパン作りにチャレンジしてみてくださいね。

【よくある質問】

Q. 発酵力がなくなったドライイーストはどうすればいい?

A. 可燃ごみとして処分してください。重曹のように掃除に使うといった再利用はできません。

Q. ドライイーストはどこで買える?

A.スーパーの製菓・製パンコーナーや、ネット通販でも簡単に手に入ります。