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【アメリカに負けなかった男】キャストあらすじ!吉田茂と白洲次郎秘話も

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テレビ東京開局55周年特別企画スペシャルドラマ【アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~】2月24日(月・祝)夜9:00~11:24に放送されます。

笑福亭鶴瓶生田斗真をはじめとするキャスト、あらすじ、みどころをご紹介します。

吉田茂白洲次郎は24歳も年齢差がありましたが、性格がそっくりでウマが合い、強い信頼関係があった、という秘話にも迫ります。

【アメリカに負けなかった男】登場人物 キャスト

テレビ東京開局55周年特別企画スペシャルドラマ【アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~】のキャストをご紹介します。

吉田茂 役・笑福亭鶴瓶

1878年~1976年。政治家・竹内綱の五男として生まれるが、実業家の吉田家の養子に。外務大臣を務めたのち、内閣総理大臣(第45、48~51代)となる。

吉田茂を演じてみて・・・?

吉田茂が降りてきたんじゃないかと妻に言われた。演じれば演じるほど吉田茂を理解していきました。年とをって権力にしがみつくようになって、晩年を汚す部分が人間味があって吉田を面白いと思った。

撮影の苦労は・・・?

英語は丸覚えでどうにかなったが、標準語に苦労した。斗真がいてくれてよかった。秋田出身の監督に言われても不本意だったけど。あとは、鼻眼鏡がずり落ちそうになること。鼻先に気をつかってアシカの気持ちがわかった。

白洲次郎 役・生田斗真

1902年~1985年。吉田茂の腹心。イギリス留学で映画が堪能。家業が倒産し、記者・貿易会社など職業を転々とする中、吉田と出会う。

白洲次郎を演じてみて・・・?

自分なりの日本を愛する気持ち、吉田茂という男に惹かれた友情に近いような関係性を自分と鶴瓶さんの中で出せていければ。晩年は、吉田茂にものを言える人が多くなかった中、白洲次郎は物怖じせずに意見を言っていた方だと思うので、そのあたりの吉田茂との距離感を出せればいいと思った。気を遣わない友情関係が表現できるよう演じた。

白洲次郎の人物像は・・・?

男としてあこがれる存在。外見もかっこよく、自分の信念を貫き通すところ。周りの人間たちが長いものに巻かれていく中で、「それは違う」、「NOだ」ということを叫び続けた人で憧れを持つ。

麻生和子 役・新木優子

1915年~1996年。吉田茂の娘。元総理大臣・麻生太郎の母親。自由奔放な父の反動でしっかり者に成長。父親譲りの男勝りな気質。

歴史上に実在した麻生和子を演じてみて・・・?

麻生和子さんは作品で登場する男性たちに負けないくらい強くたくましかったので、演じた自分もそうなれたような気がした。

ドラマのみどころは?

吉田茂の生き方をとおして、どう強くあるべきか、いざというときの決断力がいかに大切かを感じていただけるドラマだと思う。

池田勇人 役・佐々木蔵之介

1899年~1965年。大蔵省の官僚。数字に強いことで有名。豪放磊落。素直で明るい性格。大酒飲み。吉田に大蔵大臣として抜擢される。

ドラマのみどころ

吉田茂を鶴瓶さんが演じると聞いて、魅力的な作品になると確信しました。現場で撮影された鶴瓶さんのスチールは、本物の吉田茂かと見紛うほど。

池田勇人が後に総理大臣になるのは皆さまも周知のことなので、そこから逆算して、劇中当時の池田勇人の役をつくる面白さが。

劇中には「命を懸けて」という台詞が何度か登場。身命を賭して、日本の独立と平和を願い、為すべきことを果たした男たちのドラマを楽しんでほしい。

佐藤栄作 役・安田顕

1901年~1975年。鉄道省官僚。沈着冷静。岸信介を実兄に持ち、吉田とは遠縁。池田とは高校時代からのライバル。

ドラマのみどころ

このドラマは、鶴瓶さんが吉田茂さんをしないと成り立たないもの。

自分の子どもの頃の歴史の授業では、戦後にあまり時間が割かれなかった。第二次世界大戦の終戦後にこういうことがあったのかと勉強になるところが結構あった。講和条約というものがいかに結ばれたのか、それによって日本がもう一度独立することができた過程を楽しんでもらえればと思う。

宮澤喜一 役・勝地涼

1919年~2007年。大蔵官僚。池田勇人の秘書官。後に政治家に転身。総理大臣として政治改革に挑む。

ドラマのみどころ

台本を読んで、佐々木蔵之介さん演じる池田勇人大臣との関係性が素敵だと思ったため、大切に演じた。秘書官として大臣を尊敬しているからこそ、陰で支えながらも尻をたたいたりできる2人の関係性をうまく表現できるよう心がけました。

鶴瓶さんの風貌が「吉田茂」そのもの。にこやかな笑顔の裏の鋭い意見を持つ部分も役に通じる。

今の時代だからこそ、見てもらいたい、見るべき作品。多くの人に知ってもらいたい歴史が描かれていて、それが今の日本に繋がっていると思う。

田中角栄 役・前野朋哉

1918年~1993年。国会議員。農家出身で、最終学歴は今でいう中卒。民主党に所属していたが、党内の方針に逆らい離党。吉田に目をつけられ、のちに法務政務次官に抜擢。

ドラマのみどころ

角栄さんは、熱意と愛嬌、わらに頭の回転が鋭く、今の時代にはいない政治家だな、と興味深い。戦地から病気で帰還され、悲惨な状況を繰り返さないよう、政治で戦争をしない日本を作ろうとしました。

鶴瓶さんの標準語が新鮮。座長の鶴瓶さんが楽しく素敵なチームを作ってくれた。

佐々木蔵之介さん、安田顕さんと肩を並べて激論するシーンは役者とそてスリリングで刺激的だった。

戦後日本をどうするか、当時の政治家たちが議論し、動き、決意!現代の僕ら一人一人が考えるきっかけになれば。

麻生多賀吉 役・矢本悠馬

1911年~1980年。麻生和子の夫。実業家だったが、吉田に請われる形で総選挙に立候補し、政治家に。

ドラマのみどころ

台本の中の麻生多賀吉さんは、まじめで優しくて優しい人柄と柔らかなイメージと笑顔!これを忘れないように心掛けた。

蔵之介さんや安田さんたちと政治を討論するシーンは痺れた。いい体験だった。

今の若い人(自分を含めて)は平和な日本が当たり前で、生まれる前もこれから先もずっと続いていくような感覚がある。今の日本があるのは、死ぬ気で日本の未来を考え戦ってくれた人たちがいたから。当たり前だと思ったり、適当に生きてはだめ。歴史を知らないと。

こりん 坂本喜代 役・松嶋菜々子

元芸者。吉田茂の後妻で、身近で吉田を支えた。吉田の生前も死後も、報道陣に門前払いを貫き、何も語らずに亡くなる。

実在するこりんを演じてみて・・・?

意識したのは「粋」。表に出ることなく吉田茂に寄り添い、影で支え続けた。さらに、吉田茂の娘・和子とも良好な関係を築いていて、賢い居心地の良い素敵な女性だったと思う。メイクや衣装でもその「粋」を意識。

ドラマのみどころ

なんと言っても吉田茂を鶴瓶さんが演じられるところ。ユーモアがあり、温かくスマートな人柄は吉田茂の魅力を表現するのにピッタリ。

【アメリカに負けなかった男】あらすじ

第二次世界大戦前、駐英大使の吉田茂(笑福亭鶴瓶)は、極東情勢に心を痛めていた。世界各国を飛び回っていた白洲次郎(生田斗真)も世界情勢の機微を敏感に感じていた。

白洲と親交の深い吉田は、娘・和子(新木優子)らが見守る中、戦争回避に向けて動いた。しかし日本は第二次世界大戦に踏み切る。

1945年に終戦。敗戦国となった日本はアメリカを中心とした連合国の占領の下、”復興”に向けて歩み始める。

総司令部GHQと向き合う外務大臣のなり手がなく、先の大戦に猛反対して投獄された過去を持つ吉田に白羽の矢が。

吉田は外務大臣として、のちに総理大臣として、日本の独立と復興を担うことに。

吉田は白洲を参謀に据え、最高司令官マッカーサーらと必死の交渉をする。

何度も緊迫した事態に陥るが、和子麻生多賀吉(矢本悠馬)、のちの総理大臣、池田勇人(佐々木蔵之介)、佐々木栄作(安田顕)、田中角栄(前野朋哉)、宮澤喜一(勝地涼)らの助けと、内縁の妻こりん(松嶋菜々子)の献身的な支えを受け、日本の独立に向け尽力していく。

混乱を極めた激動の時代に、戦後の日本を”復興”のために命をかけた吉田茂と周囲の人物たちの戦いを、娘・和子の視線から描く骨太ヒューマンドラマ。

テレビ東京開局55周年特別企画スペシャルドラマ【アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~】

  • 【放送日】2020年2月24日(月・祝)21:00~23:24
  • 【脚本】竹内健造/森下直守/口悠介
  • 【監督】若松節朗
  • 【原案】麻生和子『父 吉田茂』(新潮文庫刊)
  • 【音楽】住友紀人
  • 【制作著作】テレビ東京
  • 【放送局】テレビ東京系、TX、TVO、TVA、TSC、TVh、TVQ

吉田茂と白洲次郎の秘話

吉田茂の側近を務めていた白洲次郎は、24歳も年の差がありましたが、不思議とウマが合い、強い信頼関係を築いていました。

2人にはいくつかの信頼関係を強くしたエピソードがあります。

①吉田茂と白洲次郎の性格がそっくり

白洲次郎は幼いころから血気盛んで、頑固さや率直な物言いが目立ち、「傲慢」「傍若無人」と言われていたそうです。吉田茂も同じように「頑固」・「不遜」・「傲慢」と評されていました。

ともに歯に衣を着せず発言するそっくりな性格で、お互いを気に入り、親交を深めたようです。

②異国の大使館で親交を深める

吉田茂は1936年に駐英大使としてロンドンに渡りました。一方、白洲次郎も、貿易会社の重役を務めていて、世界各国を飛び回っていました。ロンドンを訪れるたびに、吉田のいる日本大使館を宿にし、さらに親しくなったと言われています。

大使館地下でビリヤードを興じた際は、「このバカ野郎!」「コンチクショウ!」といった言葉が飛び交っていたとか。

ケンカではなく、親しいからこその言葉の投げかけ合いだったようです。

③白洲次郎が吉田茂の娘の仲人になった

吉田茂だけでなく、吉田の妻・雪子白洲次郎をとても気に入っていました。吉田茂夫妻の娘・和子の結婚相手を白洲に紹介してほしいと依頼。5人の子どもの中で一番愛情を注いだ末っ子の和子の伴侶探しを白洲次郎に任せたのです。

強い信頼を抱いていたことがわかります。

ちなみに、白洲麻生太賀吉という男性を紹介し、和子と結婚に至りました。麻生多賀吉和子夫妻の間に生まれた吉田茂の孫が、のちの総理大臣・麻生太郎です。

④2人が重役を任される

吉田茂は、第二次世界大戦後、敗戦国として日本がGHQに支配される中、外務大臣を任されます。

この時に吉田は、白洲次郎に、終戦連絡事務局の参与に衆院するよう頼み込み、白洲をGHQとの交渉役に抜擢しました。

白洲は流暢な英語と物怖じしない態度でGHQとの交渉に臨みます。マッカーサーを怒鳴り付けたことから、マッカ―サー本人から「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめました。

サンフランシスコの講和会議では、吉田英語でスピーチをする予定でしたが、白洲はそれを止めました。「講和会議は戦勝国も敗戦国も同じ立場であるはずなのに、アメリカ側の言葉でスピーチを行うのはなぜだ?」と怒ったのです。

スピーチは急遽日本語へ書き換えられました。

こういったエピソードから、重要な局面で総理大臣に真っ向から進言ができるのは、吉田と白洲が心を許しあっていたからだ、と言えます。

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